Vtuverのキャラクターデザインの相場は？

公開日:2023/10/15　　最終更新日:2024/04/15

キャラクターデザイン市場は急速に成長しており、Vtuver（バーチャルユーチューバー）の登場により、その需要は更に高まっています。本記事では、Vtuverのキャラクターデザインにかかる一般的な価格帯や内訳について探ります。どのように予算を計画し、デザインプロセスに備えるべきか、詳細な情報を提供します。

Vtuverのキャラクターデザインの総額の相場は？

Vtuberのキャラクターデザインにかかる費用は、デザイナーや制作状況によって大きく変動します。以下は、2023年の最新相場の一覧です。

・初心者イラストレーター：3万円〜
・売れっ子イラストレーター：10万円〜
・制作会社：15万円〜

イラストのクオリティや経験によって価格が変動します。初心者向けのリーズナブルなオプションです。有名で実績のあるイラストレーターに依頼する場合、高額になることがありますが、高品質なデザインが期待できます。プロの制作会社に依頼すると、チームでの作業や高度な品質管理が可能ですが、費用が高くなります。

これらの金額は一般的な目安であり、実際のプロジェクトによって異なります。Vtuberを制作するには、イラスト制作費とパーツ作成費の総額を考慮し、予算を設定する必要があります。また、キャラクターの詳細な要件やデザインの複雑さ、納期によっても価格は変動するため、慎重な計画と適切な依頼先の選定が重要です。

VTuberキャラクターデザインの依頼先

デザイン制作会社

VTuberキャラクターデザインの依頼先の1つがデザイン制作会社です。デザイン制作会社に依頼するメリットとデメリットをそれぞれ紹介します。

メリット

VTuberのキャラクターデザインの依頼先として最も一般的なのがデザイン制作会社です。YouTubeが世間に広く浸透したことで、ウェブデザインを得意とする企業がVTuberのキャラクターデザインも多く手掛けるようになりました。

デザイン制作会社の強みは、実績やノウハウが豊富ということです。VTuberのキャラクターは、一枚絵のイラストとは異なり、YouTube上で動かせないと意味がありません。

デザイン制作会社には、キャラクターデザイン担当のデザイナーや動画へのセットアップ担当者など、それぞれ得意分野を持つスタッフが在籍しているので、デザイン制作からYouTubeへのセットアップ作業までワンストップで任せられます。

デメリット

デメリットは、個人のクリエイターと比べてコストが掛かるという点です。デザイン制作会社は、イラストのクオリティが高いことや一括で任せられることが魅力的ですが、その分依頼料は高くなりやすい傾向にあります。

また、堅苦しいやり取りが続くので、人によっては苦手意識を持つこともあるかもしれません。

個人クリエイター

近年は、クラウドソーシングサービスが普及したことで、個人のデザイナーやクリエイターへの依頼がしやすくなりました。個人クリエイターに依頼するメリットとデメリットを解説します。

メリット

個人で活動するクリエイターに依頼するメリットは、なんといってもコストが安いということです。クラウドソーシングサイトには数多くのクリエイターが登録しているので、予算に合わせて依頼できます。

デメリット

個人クリエイターは、費用が抑えられるというメリットがある反面、クオリティには期待できないこともあります。有名なクリエイターであれば安心して任せられますが、そうでない場合には過去の作品などを参考にして検討する必要があります。

また、個人クリエイターはデザイン作成のみを請け負っていることが多いので、それ以外の作業は自身で行わなければなりません。YouTubeへのセットアップまで、まとめて任せたいという場合には、デザイン制作会社に依頼することをおすすめします。

Vtuverのキャラクターデザインの料金内訳は？

Vtuver（バーチャルユーチューバー）のキャラクターデザインの料金内訳は、プロジェクトの規模や依頼先によって異なります。以下では、料金内訳を詳しく解説します。

企画・プランニング費

Vtuberのキャラクターデザインを始める前に、コンセプトやデザインのアイデアを練るための費用です。プランニングフェーズでは、Vtuberの性格、スタイル、ターゲットオーディエンスなどを考慮し、デザインの方向性を決定します。

ディレクション費

プロジェクトを統括し、デザイン制作の指揮を執るディレクターに支払われる費用です。ディレクターはデザイナーや他のクリエイターと連携し、プロジェクトがスムーズに進行するように調整します。

デザイン制作費

キャラクターデザインそのものの制作費用です。この部分には、初心者イラストレーターから売れっ子イラストレーターや制作会社まで、依頼先に応じてさまざまな価格帯があります。デザイナーの経験やスキル、デザインの複雑さによって価格が変動します。

修正費

デザインの修正や変更が必要な場合に発生する費用です。デザインがクライアントの要求に合致するように調整されるプロセスで、修正費は時間と労力に応じて計算されます。

経費

プロジェクト全体の運用やデザイン制作にかかる経費が含まれます。これにはソフトウェアライセンス、ツール、素材購入、打ち合わせの交通費、コミュニケーションツールなどが含まれます。

VTuberキャラクターデザインの制作の流れ

VTuberのキャラクターデザインを制作する流れを解説します。

依頼先を探す

まずは発注先をいくつかピックアップして、問い合わせてみましょう。VTuberのキャラクターデザインの依頼先としては、デザイン制作会社もしくはクラウドソーシングサービスに登録している個人クリエイターが一般的です。

それぞれ問い合わせフォームから依頼しましょう。

ヒアリング

問い合わせ後は、使用目的やキャラクターのイメージ、予算などのヒアリングを行います。なお、その際に現時点での疑問や不安などを伝えることで、適切なアドバイスを受けられます。

なお、依頼内容は具体的に細かい部分まで伝えるようにしましょう。たとえば、キャラクターデザイン画のみを必要としているのか、デザイン画は用意した上でパーツの組み込み作業も依頼するのか、モデルは2Dなのか3Dなのか、などが挙げられます。

しかし、初めて依頼する場合には、どのように依頼すればよいのか悩むこともあるでしょう。デザイン制作会社の場合は、打ち合わせ書類に必要事項を記載する欄があるので、質問に答えるだけで依頼内容が明確になります。

疑問点は都度質問し、すぐに解消することをおすすめします。

見積作成・発注

ヒアリングの内容を基にして、見積もり作成を依頼します。予算との兼ね合いを考慮した上で発注するかどうか検討しましょう。

デザイン案は依頼した情報を基にしてラフ画で作成されます。デザイン制作会社にはデザイナーだけでなく、ディレクターや営業などのスタッフが在籍しているので、あらゆる角度からデザインを検討できます。また、スケジュール管理も徹底しているので、安心して任せられます。

一方で、個人のクリエイターに依頼する場合は、自身でスケジュール調整を行う必要があります。納期などが決まっている場合は、あらかじめクリエイターに伝えておきましょう。

デザイン試案の確認・修正

まずはラフ画を確認し、イメージと相違ないか確かめましょう。イメージと異なる点などがあれば修正を依頼します。なお、あまりにもイメージとかけ離れている場合は、イメージの共有がうまくできていない証拠なので、再度打ち合わせを行うとよいでしょう。

修正回数の規定は会社によって異なりますが、一定回数を超えると追加料金が発生するので注意しましょう。無料対応の回数は事前に確認しておくことをおすすめします。

納品

修正を経てイメージ通りのデザインが完成したら、納品されます。万が一完成品がイメージと異なる場合は再度修正することになりますが、理不尽な依頼はトラブルになりかねないので気を付けましょう。

たとえば、ラフ画の時点で修正できた内容を完成後に指摘するのはNGです。「イメージと異なるので、ラフ画からやり直してほしい」などの注文は納期が長引くだけでなく、相手との関係性が悪化する恐れがあります。

トラブルを防ぐためには、打ち合わせを徹底し、修正段階での確認を怠らないことが重要です。良好なコミュニケーションを築くことが成功のカギです。

依頼前に準備しておくこと

いきなりクリエイターに依頼を行うのではなく、事前に準備しておくことでスムーズに打ち合わせを進められます。

用途を決めておく

VTuberのキャラクターデザインには、主に「Live2Dで動かすため」「３Dを作るため」「静止画で使うもしくはIRIAM用の立ち絵」の3つの用途があります。中でもVTuberでは、Live2Dで動かすためのキャラクターデザインが主流となります。

なお、3Dモデルを依頼する際には、立ち絵に三面図オプションを追加することをおすすめします。

欲しい成果物を決めておく

Live2Dで動かすためのVTuberキャラクターを依頼する際には、「キャラクターデザイン」「パーツ分けイラスト作成」「モデリング」の3つのステップがあります。できるだけすべてセットで請け負ってくれるクリエイターに依頼することをおすすめします。

それぞれを別のクリエイターに依頼するという方法もありますが、Live2D用のキャラクターデザインに慣れていないクリエイターの場合はパーツ分けが不十分になりやすく、修正回数が増えてしまう可能性があります。

デザイナーとモデラーとのやり取りがうまくいかないと、納期までに時間が掛かってしまったり、トラブルが起こってしまったりすることもあるので、なるべくキャラクターデザインからモデリングまで包括的に任せられるクリエイターに依頼するようにしましょう。

イメージを書き出しておく

キャラクターのイメージは細かく書き出しておくのがおすすめです。たとえば、全体的な色味やモチーフ、性格の傾向、年齢などが挙げられます。

性格は表情に反映される部分なので、できるだけ細かくイメージを膨らませておきましょう。また、髪型や服装のイメージ、小物なども考えておくとよいでしょう。

なお、耳やメガネなどの小物が多い場合には追加料金が発生することもあります。すべてお任せでも依頼できますが、修正回数が多くなってしまいコストがかさむ恐れがあるので、できれば具体的なイメージを持っておくと安心です。

クリエイターによっては打ち合わせのテンプレートを用意していることもあります。テンプレートにない項目で希望条件がある場合には、その旨を伝えておくとよいでしょう。指定される内容が多いほどクリエイターも作成しやすくなるので、打ち合わせの際には細かい部分まで伝えましょう。

なお、アバターを作れるサービスを活用してキャラクターイメージを伝えるのもおすすめです。

Vtuverのキャラクターデザインを依頼する際の注意点

Vtuverのキャラクターデザインを依頼する際には、成功するための注意点を押さえておくことが重要です。以下に、依頼時に留意すべきポイントをご紹介します。

明確な要件の設定

プロジェクトを開始する前に、キャラクターデザインに対する具体的な要件を明確にしましょう。キャラクターの性格、スタイル、使用用途、予算などを詳細に検討し、デザイナーに伝えることが重要です。

適切なデザイナーを選ぶ

プロジェクトに最適なデザイナーを選ぶことが成功の鍵です。デザイナーのポートフォリオやスタイルが、あなたの要件と合致しているか確認しましょう。

予算の設定

プロジェクトの予算を事前に設定しましょう。予算に合致するデザイナーを見つけることが、トラブルを避けるために重要です。高品質なデザインを希望する場合は、余裕をもった予算設定を検討しましょう。

コミュニケーションの重要性

デザイナーとのコミュニケーションは不可欠です。プロジェクトの進行状況を定期的に確認し、フィードバックを提供することで、希望通りのキャラクターデザインが実現します。

ライセンスと著作権

デザインのライセンスと著作権について明確な合意をしましょう。所有権の問題を事前に解決することで、将来の紛争を防げます。

納期とスケジュール

プロジェクトの納期とスケジュールを明確に設定し、デザイナーとの合意を得ましょう。特に急ぎのプロジェクトの場合、納期を守ることが大切です。

評価とフィードバック

デザイナーの提案に対して、遠慮せずに評価とフィードバックを提供しましょう。協力的なデザイナーは改善点を取り入れ、満足のいく結果を生み出すでしょう。

Vtuverのキャラクターデザインは、個性的で魅力的なキャラクターを創り出すための重要なステップです。これらの注意点を守りながら、プロジェクトを進めることで、成功に近づけるでしょう。

まとめ

キャラクターデザインの相場は様々であり、プロのデザイナーに依頼する場合、クオリティや経験に応じて価格が異なります。一般的には、簡単なデザインから複雑なデザインまで幅広い価格帯があります。料金内訳はデザイナーによって異なりますが、基本的な要素にはキャラクタースケッチ、カラーリング、バリエーションの数、商用利用権などが含まれます。要望に合わせて料金が変動することが一般的です。キャラクターデザインを依頼する際の注意点として、明確な要件や予算を設定し、デザイナーとのコミュニケーションを重視することが大切です。