イラスト制作の費用相場と依頼先の選び方を紹介!押さえておくべき制作依頼時の注意点も!
テレビや雑誌、広告ポスターなど、さまざまな媒体でイラストが使われています。イラストを手掛けるイラストレーターはフリーで活動していることが多く、発注に関して悩みを抱えている担当者は少なくありません。
そこで今回は、イラスト制作の発注先の選び方や費用相場、依頼時のポイントについて詳しく解説します。
イラスト制作を発注する方法とは?
イラスト制作は、イラスト制作会社に依頼するのが一般的でしたが、インターネットの普及に伴ってSNSを利用してフリーのイラストレーターを見つけるというケースも増えています。また、クラウドソーシングサイトやコミッションサイトなどを介して依頼することも可能です。
イラストの制作時には、イラストの形式やサイズ、イメージなどの内容をまとめて依頼メールを送信します。さらに、イラストの用途や使用する媒体なども記載するようにしましょう。
用途や仕様媒体は、依頼料金に関わる重要な要素です。どんな目的でどのような場で必要なイラストなのかは、しっかりと明記することをおすすめします。
イラスト制作の依頼先について
イラスト制作の依頼先としては、大きく分けて4種類あります。それぞれの特徴やメリットを紹介します。
イラスト制作会社
イラスト制作会社には、複数のイラストレーターが在籍しています。依頼に対してチームを組んで制作することが多いため、高いクオリティーを実現することができます。
幅広いジャンルに対応しており、イメージに近いイラストを制作できる点も魅力の一つです。要望に合わせてイラストレーターを選出してくれるため、依頼者側が探す手間を省けます。
会社によっては過去の実績を公開しているため、イラストの雰囲気を掴みやすい点も魅力です。また、イラスト単価についても明確なので、予算を組みやすいというメリットがあります。
制作進行や納品後のアフターフォローも整っており、都度要望を伝えることができます。
クラウドソーシングサイト
クラウドソーシングとは、インターネットを介して特定の作業を業務委託することを指します。代表的なクラウドソーシングサイトは、「ランサーズ」や「クラウドワークス」です。
これらのサイトは会員登録数が多く、初心者や未経験者から実績のあるプロやフリーランスまで数多く利用しています。依頼や発注、納品、支払いのフローが確立されているため、スムーズなやり取りが可能です。
また、万が一トラブルが発生した場合には、運営会社に相談できるため、安心して利用することができます。
コミッションサイト
コミッションとは、有償で創作物の依頼を行うことを指します。クラウドソーシングと近い意味合いを持ちますが、コミッションの場合は主にイラストの受発注を意味しています。
イラストコミッションサイトとしては、「SKIMA(スキマ)」や「ココナラ」、「Skeb(スケブ)」などが人気を集めています。中でもSkeb(スケブ)は、投げ銭方式のサイトとなっており、総登録者数は100万人を突破するなど、勢いのあるサイトです。
ただし、クリエイターを応援する色合いが強いことから、ビジネス利用には向かないでしょう。一方、SKIMA(スキマ)やココナラなどのサイトは、相談や修正、価格交渉などが可能なので、希望に沿ったイラスト制作がしやすいでしょう。
コミッションサイトでは、初心者からプロレベルまで幅広いイラストレーターが登録しています。そのため、価格に大きな差がありますが、基本的にはクラウドソーシングや制作会社よりも相場が低いという特徴があります。
SNS
近年、SNSを使ってイラストを制作するケースが増加しています。イラストレーターの多くはフリーランスで活動しており、そのほとんどがSNS上で作品や実績を公開しています。
イラストの雰囲気を掴みやすいため、実際のイラスト制作の際にもイメージのズレが生じにくい点がメリットです。イラスト制作の発注におすすめのSNSは、「pixiv(ピクシブ)」や「note(ノート)」、「Twitter(現X)」などです。
SNSでイラスト制作を依頼する方法は、直接DMを送ったり、Webサイトを訪問して問い合わせをしたりするなどの形が一般的です。
イラスト制作の費用相場
イラスト制作を発注する際の費用は、依頼先によって上下します。クラウドソーシングやコミッションの場合は、比較的相場が安い傾向にあります。
クラウドソーシングサイトの大手である「クラウドワークス」や「ランサーズ」では、イラスト制作の料金相場について、それぞれ30,000円~と公表しています。それぞれ報酬を設定したうえでクリエイターを探すことができるため、予算が事前に決まっている場合にはおすすめです。
イラスト制作会社の場合、会社の規模によっても変動しますが、マーケティング会社「宣伝会議」が公表している広告制作料金基準表によると、カット(モノクロ)で5,000円、カット(カラー)で10,000円、テーマ(モノクロ)で30,000円、テーマ(カラー)で50,000円が相場とされています。
カットとは、雑誌や広告などの文章の間に挿入される小さいイラストを指します。サイズの目安は、10cm角ほどです。
テーマとは、ポスターのメインビジュアルとして使用されるような大きいサイズのイラストのことです。一般的に、イラスト制作の費用は、サイズが大きくなるほど高くなる傾向にあります。
ただし、これらの金額はあくまでも費用の目安であり、イラストレーターの知名度や使用用途などによって費用は大きく変化します。
イラスト制作を発注するときの注意点
イラスト制作を発注する際には、以下のポイントに気を付ける必要があります。
イラストの使用用途を伝える
イラスト制作を発注する際によくありがちな失敗は、「こんな感じのイラストを描いてほしい」とだけ伝えることです。イラストレーターに良い仕事をしてもらうためには、イラストを使用する目的や背景を伝えることが大切です。
イラストの使用用途によって、仕上がりは大きく変わってきます。イラスト制作を依頼する際には、なぜそのイラストが必要なのか、またどんな人がイラストを閲覧するのか、どんな状況で使用するのかという細かい部分まで共有すると良いでしょう。
イラストのイメージを共有する
頭の中にあるイメージをイラストレーターに直接伝えることはなかなか難しいものです。あいまいな言葉で指示してしまうと、満足のいくイラストが完成しない可能性があります。
イメージを明確に伝えるためには、求めているイラストに近いテイストの写真を提示するようにしましょう。画像を参照することで、テイストが希望と異なるというトラブルを未然に防げます。
修正対応のルールを確認する
修正対応のルールについては、事前に必ず確認しておきましょう。イラスト制作会社の場合は基本的なルールが定められていることがほとんどですが、フリーのイラストレーターの場合は明確に基準を設けていないことが珍しくありません。
イラストのクオリティーを保つためには、料金交渉と同じタイミングで修正回数や料金について取り決めを行うことをおすすめします。
まとめ
今回は、イラスト制作の発注先や費用相場、依頼する際の注意点について解説しました。これまでイラスト制作の発注先はイラスト制作会社が一般的でしたが、近年はフリーのイラストレーターに発注するケースが増えてきています。
フリーランスのイラストレーターは、クラウドソーシングサイトやコミッションサイト、またはSNSで見つけることができますが、料金や修正対応のルールなどが明確に設けられていないことがあるため、注意が必要です。一方、イラスト制作会社では、納品後のアフターフォローまで整っているため、安心して任せることができます。
当サイトでは、「おすすめのイラスト制作会社」を紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。