イラスト制作の依頼相場ってどれくらい?予算設定や依頼する際のポイントを解説!

公開日:2024/08/15   最終更新日:2025/03/13


イラストレーターへの依頼は、そのクオリティと創造性でプロジェクトを一新する力をもっています。しかし、依頼先の選択、費用の相場、そして、依頼のメリットと予算設定は、多くの人にとって難しい課題です。本記事では、イラストレーターへの依頼におけるこれらの要素を詳しく解説します。

イラストレーターに依頼する際の選択肢と重要ポイント

イラストレーターへの依頼先は大きく分けて、フリーランスとイラスト制作会社の2つがあります。フリーランスは個人のスキルやスタイルが強く反映され、独自性の高い作品を期待できます。一方、イラスト制作会社は複数のクリエイターが協力し、大規模なプロジェクトや一貫性を求める場合に適しています。

依頼する際は、目的とコンセプトの明確化、デザインに必要な要素の特定、提出フォーマットの決定、納期と進捗の連絡方法、そして利用用途の範囲設定が重要です。

依頼先を選ぶ際には、イラストレーターのポートフォリオや過去の作品を確認することも重要です。これにより、そのイラストレーターのスタイルや技術レベルを理解し、プロジェクトの要求に合致するかどうかを判断できます。

また、コミュニケーション能力も重視すべき点です。プロジェクトの要望やビジョンを正確に伝え、理解してもらうためには、明確で効果的なコミュニケーションが不可欠です。さらに、契約内容の確認も欠かせません。著作権の取り扱い、修正回数や追加料金の有無、納品後のサポート範囲など、契約時に明確にしておくべき事項は多岐にわたります。これらを事前に詰めておくことで、後々のトラブルを避けられます。

また、予算とのバランスを考慮することも大切です。高品質なイラストを求めるほど、コストは高くなる傾向にありますが、プロジェクトの全体予算内で最適な選択をすることが求められます。予算内で最大限の効果を得られるよう、慎重に依頼先を選ぶことが重要です。

イラストレーターの依頼相場と費用の内訳

イラストは、イラスト制作会社やイラストレーター協会、ストックイラストなどに外注が可能です。その他にも、近年ではクラウドソーシングサービスや個人のイラストレーターに依頼することもできます。

イラストの依頼相場は、外注先によって異なります。イラストの外注費用を抑えたい場合は、ストックイラストがおすすめです。ストックイラストであれば、1,000円前後でイラストを購入可能です。ただし、ストックイラストはあらかじめ作成されたイラストを購入する形になるので、一からイラストレーターにデザインを頼みたい場合には向きません。

一からイラストをデザインして欲しい場合は、イラスト制作会社やイラストレーター協会がおすすめです。イラストレーター会社の依頼相場は、5,000円から2万円程度です。イラストレーター協会への依頼相場は3,000円から10万円と少し高額な傾向にあります。

「一からイラストをデザインして欲しいけれど、費用を抑えたい」という方は、クラウドソーシングや個人のイラストレーターに依頼するのがおすすめです。クラウドソーシングでは、3,000円から1万円でイラストを外注可能です。また、個人のイラストレーターに依頼する場合、2,000円から5,000円で外注が可能です。

ただし、どこにイラストを外注する場合であっても、イラストの種類やデザインなどによって必要になる費用が変動します。事前に必要なイラストを確認し、見積もりをしてもらうことがおすすめです。

イラストレーターにイラストを作成してもらう場合、1,000円から10万円程度の費用が必要です。依頼相場は、イラストの種類やデザインなどによって異なります。イラスト依頼費用の内訳を知っておくことで、どのようなイラストが高額になりがちなのかを確認しておきましょう。

事前にイラストレーターの依頼費用の相場や内訳を確認しておくことで、依頼費用がいくらになるのかを、大まかに確認できます。ただし、実際にイラスト作成を依頼する場合は、必ず事前に見積もりをしてもらう必要があります。修正などによる追加費用なども事前に確認しておくと安心です。

デザインの企画費用

イラストの企画費用とは、依頼主からの聞き取りによりイラストを作成するための費用です。イラストを依頼する場合は、まずは聞き取りが行われて依頼主と製作者側でイメージのすり合わせが行われます。

デザインの企画費用が高額になるケースは、複雑なデザインを依頼する場合や、他のイラストとは異なるオリジナル性が求められる場合です。特殊なデザインを依頼する場合は、依頼費用が高額になってしまうことがあるので事前に費用を確認しましょう。

ディレクション費用

ディレクション費用とは、イラストを作成するためのプロジェクトを立ち上げたり、管理したりするときに必要になる費用です。ディレクション費用が高額になるケースは、イラストの作成が長期に及ぶ場合や、必要になるイラストレーターが多い場合などです。

イラストの作成が長期に及ぶ場合は、依頼費用が10万円を超える可能性が高いので注意しましょう。また、プロジェクトを発足させて多くの人が関わる場合も、依頼費用が高くなります。対して、単発の依頼であれば依頼費用を抑えられるケースが多いです。

その他経費など

デザインの企画費用とディレクション費用以外では、イラスト作成に必要な経費や長時間の作業が必要になる修正費用などが含まれます。とくに、使用したい素材を購入しなければいけない場合や、取材が必要な場合は経費が高額になるでしょう。

また、大幅な修正が必要になる場合も追加費用が必要になることがあります。修正による追加費用は、事前にイラスト会社やイラストレーターに確認しておくのがおすすめです。軽い修正であれば、追加料金なしで対応してもらえるケースもあるでしょう。

イラストタイプ別の費用相場

イラストを外注する場合、イラストタイプによって費用が異なります。とくに、複雑なイラストは外注費用が高額になってしまいがちです。イラストの外注費用は、外注先によって異なるので事前に見積もりを行いましょう。

次の項目で、イラストタイプ別の費用相場を紹介します。しかし、同じイラストタイプであっても、外注先やイラストのデザインなどによって費用が変動する可能性があるので、注意が必要です。

挿絵・一枚絵

挿絵とは、作品の内部で使用する単体の人や物のイラストを指します。挿絵の依頼相場は3,000円〜です。挿絵には、大きいものと小さいものがあり、サイズによって依頼相場が異なります。また、用途によっても費用が異なるケースがあるので事前に確認しておきましょう。

一枚絵とは、一枚の画像で表現される絵のことを指します。雑誌の表紙や映画のワンシーンを思い浮かべると分かりやすいかもしれません。一枚絵の依頼相場は、一枚あたり1万円〜です。挿絵に比べると、背景などを書き入れる手間がかかる分高額になります。

また、一枚絵は広告にも広く使用されます。広告などで大々的に使用する場合は、10万円から数十万円の費用が必要になるケースもあります。また、背景など作り込みが必要になる場合も高額になるケースが多いので、事前に費用を確認しておきましょう。

キービジュアル・まんが

キービジュアルとは、アニメやゲームなどの世界観を表せるようなイメージ画像を指します。キービジュアルの依頼相場は、一枚あたり35万円〜です。キービジュアルは、元になる制作物の世界観を正確に取り込まなければいけません。

他のイラストよりも手間がかかる分、キービジュアルは高額になります。また、世界観を表せなければいけないので、事前の打ち合わせが何よりも重要となるでしょう。長い時間をかけて打ち合わせをし、世界観をイラストレーターにしっかり伝えることで、追加費用などの発生を未然に防ぐことができるでしょう。

まんがは、紙媒体やネット媒体であっても、1ページあたりで依頼費用が決まります。漫画の依頼費用は、1ページあたり8,000円〜です。ただし、作者が有名な場合は、依頼費用が高額になる点には注意しましょう。

有名な漫画家に漫画作成を依頼する場合は、1ページあたり数十万円の費用が必要になるケースもあります。漫画作成を依頼する場合は、事前にストーリーやページ数を共有し、見積もりを取るのがおすすめです。

ロゴ・アイコン

ロゴとは、商品や会社、ブランドなどで使用されるロゴを指します。ロゴは、ひとつあたり5,000円〜依頼することが可能です。ただし、サイズが大きい場合や、用途によってはひとつ10万円を超えるケースも珍しくありません。

ロゴを作成してもらう場合、有名なデザイナーに依頼する場合や、会社を代表するロゴを作成してもらう場合は、依頼費用が高額になってしまいがちです。ロゴの制作を依頼する場合、事前に用途についてイラストレーターに説明しておく必要があります。

アイコンとは、SNSやホームページなどで使用されるイラストを指します。アイコンの依頼相場は、一個あたり2,000円〜3,000円程度です。ただし、他のイラストタイプと同様に、有名なイラストレーターの場合はさらに高額になるでしょう。

サムネイル・Live2D

サムネイルとは、YouTubeの動画のアイキャッチとなる画像を指します。サムネイルの依頼費用は、一枚あたり1,000円〜です。サムネイルの依頼費用を抑えたい場合は、動画内の画像を使用してもらうのがおすすめです。

Live2Dとは、バーチャルYouTuberが使用する2Dのイラストです。Live2Dの依頼相場は、イラストひとつあたり1万円程度です。ただし、Live2Dに動きをつけるためにパーツごとのイラストを依頼する場合や、モデリングや三面図の作成を依頼する場合は、数十万円を超えるケースもあります。

イラストレーター依頼のメリットと予算設定の重要性

イラストレーターに依頼する最大のメリットは、専門的なスキルと創造性による高品質なイラストの提供です。これにより、プロジェクトに新しい視点をもたらし、時間の節約、そして、法的な問題からの保護が期待できます。しかし、依頼する際は予算の枠を明確に設定することが重要です。予算に応じて適切なイラストレーターを選ぶことで、コストパフォーマンスの高い結果を得られます。

イラストレーターに依頼するもうひとつの大きなメリットは、独自性とブランド価値の向上です。専門家によるユニークなイラストは、製品やサービスを市場で際立たせ、ターゲットオーディエンスに強い印象を与えます。また、専門的なイラストは、広告やマーケティング資料、ウェブサイト、ソーシャルメディアなど、さまざまなメディアでの使用に適しており、幅広いアプリケーションでの効果を期待できます。

さらに、イラストレーターに依頼することで、プロジェクトの専門性を高められます。専門家の手によるイラストは、その分野の知識と技術を反映し、プロジェクトの全体的な品質を向上させます。これは、とくに技術的な図解や専門的なテーマを扱う場合に重要です。

しかし、これらのメリットを享受するためには、適切な予算設定が不可欠です。予算が限られている場合、コストと品質のバランスを見極めることが重要になります。高品質なイラストを求める場合、それに見合った予算を設定する必要があります。

一方で、予算が限られている場合は、シンプルなデザインや少ない修正回数で済むイラストレーターを選ぶことが賢明です。そして、イラストレーターへの依頼は、プロジェクトの目的と予算に合わせて慎重に行うべきです。適切な予算設定とイラストレーターの選択により、プロジェクトの成功に大きく貢献できます。

イラスト制作を依頼する際の注意点

イラスト制作を依頼する際には、著作権や使用条件、修正対応など、事前に確認すべきポイントがいくつかあります。これらをしっかり把握しておかないと、後々トラブルに発展する可能性があるのです。こちらでは、依頼時に注意すべきポイントを紹介します。

二次使用する場合

イラスト制作を依頼する場合、二次使用・著作権・修正に気を付けなければいけません。

まず、二次使用する場合、イラスト制作者から許可を取る必要があります。当然、許可が出ないイラストを二次使用することはNGです。

また、許可が下りても使用料を支払うことになり、どれくらいの費用がかかるかは企業によって異なります。相場は、イラスト制作費の20~70%が一般的です。知名度の高い媒体で使用するほど、高くなるでしょう。

たとえば、プロのイラストレーター支援団体(日本イラストレーター協会)の場合、予算1万円のイラストで二次使用料は7,000円になります。

著作権に関する問題

著作権の有無については、イラスト制作者によってさまざまです。事前にきちんと話し合っておくことで、トラブルを回避できます。

また、イラストを自由に使用したい場合、著作権を買い取ることも可能です。その代わり、制作にかかる費用の2~10倍を支払うことになるため、気をつけなければいけません。

修正を行う回数

修正を行う回数によって、追加料金が発生する場合があります。なかには「3回までは無料」「ラフのみ修正対応OK」としている企業もありますが、1回目の修正でも料金が発生するところがあるので要注意です。

また、設定している追加料金は、企業やイラストレーターによって異なります。依頼する際は、そのことも考慮して検討しましょう。

双方の認識のズレを防ぐために、事前準備として、ラフスケッチやイメージに近い画像などを提示しておくと、修正の回数を減らすことができます。

まとめ

イラストレーターへの依頼は、プロジェクトに大きな価値をもたらす可能性を秘めています。適切な依頼先の選択、費用の相場理解、メリットの把握、予算設定は、成功への鍵となります。このガイドが、あなたのイラストレーター選びの一助となり、理想的なイラスト制作の実現に貢献することを願っています。イラストレーターとの協力により、プロジェクトの可能性を最大限に引き出し、目的を達成するための重要な一歩を踏み出しましょう。

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クリエイティブハウスポケットの画像 引用元:https://ch-pocket.co.jp/

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