イラスト制作費を左右する要素とは？依頼先や種類による相場の違いも解説！

公開日:2024/07/15　　

イラストはビジュアルコミュニケーションの重要な要素ですが、その制作費はどのように決まるのでしょうか？この記事では、イラストの種類、制作に影響する要素、そして、依頼先によって異なる相場について詳しく解説します。イラスト制作に興味がある人は、ぜひ参考にしてみてください。

イラスト制作費を左右する要素
イラスト種類別の相場について
イラスト制作の依頼先による相場の違い
まとめ

イラスト制作費を左右する要素

イラストの価格を決定する際、そのタッチやスタイルは非常に重要な要素です。モノクロのイラストは、カラー作品に比べて低価格で提供されます。

一方で、アメコミ風や水彩画風など特定のスタイルを要求される場合、その特殊性と技術要求度により価格は上昇します。とくに、リアリズムや高度なデジタルペイントなどの複雑なスタイルは、高価格帯になる傾向があります。

イラストの情報量、つまり背景の詳細度や登場する人物の数も、価格に大きく影響します。たとえば、単純な背景にひとりのキャラクターが描かれたイラストは、都市の風景や多数のキャラクターが含まれる複雑なシーンに比べて、低価格で提供されることが一般的です。情報量が多いほど、イラストレーターはより多くの時間と労力を費やす必要があります。

また、イラストの使用用途や媒体も重要な要素です。商業広告や大規模なマーケティングキャンペーンで使用されるイラストは、個人的な使用や小規模なプロジェクト用のものに比べて、高価格になります。

さらに、納品方法やデータ形式も価格に影響をおよぼします。たとえば、デジタルフォーマットでの納品は、アナログ（手描き）原画の物理的な納品に比べて、通常は低コストです。

また、使用期間も重要な考慮事項です。一時的なキャンペーン用のイラストは、長期間にわたって使用されるイラストに比べて、低価格で提供されます。長期間の使用権を求める場合、それにともなう追加料金が発生することもあります。

イラスト種類別の相場について

イラストの相場は、その種類によって大きく異なります。たとえば、カットイラストは一般的に1枚あたり1万円からとされています。これは、雑誌やWebサイトで使用される挿絵のようなものです。カットイラストは、通常、単純なデザインや少ない要素で描かれるため、比較的低価格で提供されます。

しかし、デザインの複雑さや要求されるイラストの詳細度によっては、価格が上昇します。一方で、背景を含む一枚絵は、より複雑であるため、フルHDサイズで15万円からの相場が一般的です。

これらのイラストは、通常、詳細な背景、複数のキャラクター、高度な色使いなどを特徴としており、制作にはより多くの時間と技術が必要です。そのため、一枚絵の価格は、その複雑さと制作に要する労力を反映しています。

とくに、アニメやゲームのキービジュアルなどは、35万円くらいからが多いです。

キービジュアルは、プロジェクトの顔となる重要なイラストであり、通常、キャラクターデザイン、緻密な背景、魅力的な色彩など、非常に高いクオリティが求められます。これらのイラストは、プロジェクトのブランディングやマーケティングに直接関わるため、高価格帯で取引されます。価格は、サイズや複雑さによって変動します。

たとえば、大規模な広告キャンペーン用の大きなサイズのイラストや、とくに細かいディテールが求められる作品は、標準的な価格よりも高くなる傾向があります。また、特定のスタイルや技法を要求する場合も、価格に影響を与える要因となります。