イラスト制作にかかる費用は絵の用途や種類によって変わる?
イラスト制作を依頼したいと思ったとき、まず気になることは費用ではないでしょうか。費用の相場はありますが、会社ごとで料金は大きく異なります。また、依頼したいイラストの種類やサイズなどでも変わります。本記事では、イラスト制作にかかる費用についてご紹介します。さらに、イラストの種類も解説しているため参考にしてください。
イラストにはどんな種類がある?
まずはイラストの種類を見ていきましょう。
・デフォルメ
・リアル
・アメコミ
・アニメ、キャラクター
・アイコン
・記号
さまざまな種類がありますが、雰囲気や使用用途は変わります。たとえば、デフォルメは元あるものの形を変えて新しく作り出します。イラストでは、体を小さくして描かれているケースが多く見られます。
オリジナルキャラクターやアイコンなどで使われます。一方アイコンは、誰が見ても一目でわかるイラストです。看板や標識、トイレなど、日常生活で見かけることが多いでしょう。
最近はユニークなアイコンのデザインも増えており、ノートやシールなどにも使われています。
フラットと手描き風
アメリカのサイトから注目が集まったフラットなイラスト。近年、日本でもフラットなイラストを使ったサイトが増えています。立体感がなく無駄なものを省いたシンプルなイラストが特徴です。
イラストにインパクトはありませんが、シンプルだからこそプレゼン資料やサイトなど、使用用途はさまざまです。一方、手描き風は親しみやすさがあり、タッチによって雰囲気は変わります。
水彩画の手描き風であれば、ふんわりとした雰囲気になり、コミカルなイラストはおもしろさを感じられる仕上がりになります。手描き風のメリットは、イラストレーターによって仕上がりのデザインが大きく違うことです。
自分がイメージするイラストとテイストの近いイラストレーターが見つかりやすい場合もあります。
イラストの用途
イラストの種類のほかに、用途に合わせて選ぶこともできます。ゲームやアプリ、雑貨などの目的はキャラクターデザイン、ポスター・書籍のメイン画は表紙やメインビジュアル、動画のコンテンツは漫画など、使用用途でイラストは変わります。
また、アイコンに使いたい場合はサイズの小さいイラスト、書籍の表紙に使うなら大きめのサイズが必要です。このように、目的によってサイズも異なるため費用も変わっていきます。
イラスト制作の依頼にかかる費用
イラスト制作の依頼にかかる費用は、外注先や依頼したい内容などで異なります。また、知名度の高いイラストレーターに依頼する場合、費用は高くなる可能性があります。以下では、一般的な料金をご紹介します。
・テーマのカラー・・・5万円
・テーマのモノクロ・・・3万円
・カットのカラー・・・1万円
・カットのモノクロ・・・5,000円
テーマはポスターやサイトのメイン画像などに使われる大きいサイズのイラストです。カットはアイコンや動画などに使われる小さいサイズのイラストを指します。イラストの費用はサイズが大きいほど高くなり、モノクロよりもカラーの方が値段は上がります。
用途別の費用
ポスターなど大きいサイズをカラー指定で依頼した場合、一般的に15万~100万円かかります。ポスターは構図や背景など工数も多く、作業時間がかかるため費用が高くなる傾向にあります。
次にサイトで使うイラストを依頼したい場合、アイコンのみやサイトのトップ画像によって料金は変わります。アイコンのみであれば、1,500~3,000円程度で依頼可能です。
しかし、トップ画像はポスター同様、工数が増えるため10万円前後はかかるでしょう。最後に、ソーシャルゲームのイラストはキャラクターのみで6万円前後かかります。
キャラクターの背景も希望した場合は、キャラクターのみの料金にプラス3万円前後されます。ただ、ソーシャルゲームの依頼はまとめて発注することが多く、イラスト制作会社によってはおまとめ割引があるかもしれません。
割引率も会社によって違うため、前もってどのくらいの値引きがあるか調べておきましょう。
イラスト制作を依頼するときの注意点
イラスト制作の依頼から納品までの流れが、スムーズに進むための注意点をご紹介します。依頼内容ややり取りが不明確だと、トラブルに発展する場合があります。
目的と納品方法を具体的に伝える
なんの目的でイラストを使うのか、サイトや書籍に使用する場合は掲載先をはっきり伝えます。使う場面によってイラストのサイズや費用は異なります。また、AdobeIllustratorやPNGなどの納品方法も伝えておきます。
イラストの雰囲気を明確に伝える
ただ「かわいい」イラストで依頼しても、相手には仕上がりイメージが伝わりにくいです。かわいい+クール、かわいい+甘いなど、同じかわいいでも加わる雰囲気によって変わります。
イメージに近いイラストがあれば、参考資料として提示すると相手も想像が膨らみやすいでしょう。
修正の確認
多くのイラスト制作会社では修正を受け付けていますが、対応回数や修正範囲などは異なる場合があります。また、納品後は修正の対応不可なケースもあるので、どのくらい修正に応じてもらえるのか事前に確認しましょう。
著作権と二次使用の確認
お金を払ったから納品後は、好きにイラストを加工してもいいわけではありません。イラストには著作権があり、基本的にはイラストを描いた人に著作があります。
そのため、納品後は好きに利用したいと考える場合は、前もってイラストレーターに著作権を譲渡してもらえるか相談しましょう。また、提示した用途以外でも使いたいときも二次使用料を決めておくと、トラブルを防げます。
まとめ
イラストはサイトや資料、SNSのアイコンなど多様に使われており、イラストが加わることでオリジナリティが出たり愛着が湧いたりします。昨今ではSNSを使ってイラストレーターを探せるため、気軽に見つけられるようになりました。イラスト制作の費用は、サイズやカラー・モノクロなどによって、大きく変わります。しかし、外注先ごとで設定する料金は違うため、同じサイズでも安く依頼できるところもあります。ただし、有名なイラストレーターは、さらに費用が高くなる場合があることを頭に入れておきましょう。